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今の時代、他人の意見を聞けないと倒産!?

他人の意見を聞くことが重要なワケ

中小企業の決算のお手伝いをさせて頂いていますが、不況とはいえ黒字の会社も結構あります。しかし、黒字の会社でも、経営計画のお手伝いをさせて頂くと、こぞって「この先はわからんな。極端にいえば、売上が3割下がるなんてことは現実的に十分有り得るわ」というようなことをいわれます。赤字であろうが黒字であろうが、先行きの不透明感は昨今とても強くなっているのではないかと思います。これは、インターネットの普及などで変化が早く激しい時代になったということも大きな要因の1つではないかと思います。

また、日本経済に限ってみると、20年以上前のように右肩上がりではなく、どちらかというと右肩下がりとなっています。デフレも考慮すると、単に良いものをたくさんつくればいいというような時代ではありません。

今の時代、他人の意見を聞けないと倒産!?

これだけ変化が激しく先行きが読めない時代では、他人の意見を聞くというのは重要だと思います。自分ひとりの能力や経験というのは、本当にちっぽけで偏ったものであることが多いです。また、過去の成功体験が通用しにくくなっています。うまくいっている会社の多くは、その通り実行されるかどうかは別として、我々税理士などのブレーンに適度に意見を求められます。様々な角度から意見を寄せ集めているのでしょう。 リーダーである経営者は、いわゆる衆知を集めてそれを活かせる人でなくてはなりません。そうでないと、一気に時代に取り残された会社になってしまう可能性があります。

私は中小企業における経営者の究極の仕事は、「儲けの構造をつくること」だと思います。かわいい従業員が一生懸命がんばれば、給料が上がる・賞与が出るといった「がんばれば報われる」会社にしないといけません。大変ですが、それが経営者の使命の1つだと思います。

また、経営者の一挙手一投足というのは、大変影響が大きいです。誤った考えや思い込みをしていると、そのことが従業員のみならず、その従業員を通じて従業員の家族にまで深く影響してしまいます。リーダーである以上、ノブレスオブリージュ(社会的地位のある者の義務)の自覚をもって、謙虚にそして貪欲に、従業員や下請け先などの意見に素直に耳を傾けて、しぼりとれるだけのエキスをしぼりとってください。それは、会社や従業員ひいては自分のためでもあります。  

しかし、他人の意見を聞くというのは、他人の意見を鵜呑みにするのとは違います。中小企業の経営者は変わった人が多いですが、実際、一見、全然他人の意見を聞くそぶりがなく、また素直さのかけらもないような方もおられます。しかし、会社はうまくいっているということがあります。なぜかと思ってよく観察してみると、社外で反対意見を言ってくれる人脈をもっていたり、怖い奥様がいたり、1ケ月のうちわずか1日程度でも極端に素直になって従業員の意見を聞いていたりします。しかし、最後はそれらを踏まえて独断で決められることが多いです。もちろん、これも有りだと思います。

2010.6.4執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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