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決断力のある社長は不況に強い

不況は続くよどこまでも

日本国内のマーケットに限っていうと、マクロの視点では「供給過多の需要不足」が長く続くと思います。それは、人口減少や高齢化などの社会構造上の問題や産業構造上の問題などから必然的に生じているのではないかと考えます。つまり、今の日本の不況というのは、構造的にそうなっているのであって、決して1,2年で回復するようなものではないだろうと予測しています(当然ですが、ミクロの視点では伸びている業界は多数あります。また、マーケットを世界に向ければ全く異なるものになるでしょう)。

私は今、中小企業において、好景気を期待しそれを待ち望んで経営するのではなくて、(マクロの視点では)不況がこの先ずっと続くという前提で、その中でいかに上手に儲けるかを考えることが重要であると考えます。

決断力とは

さて、話は変わりますが、「決断力」とはどういうものだと思いますか。よく、「あの人は決断力があるなぁ」などと使いますが、実際どういった人が「決断力がある」といえるのでしょうか。  

例えばこのようなケースはどうでしょうか。不況を何とか克服しようと、社長が旗振り役として、「よし、この新規事業をやろう!」、そしてそのために「○○円投資する!」と素早く決断し、更には実行に移されたような場合です。これは、一般的には決断力がある社長といわれるのではないでしょうか。もちろん、果敢に即決・実行できる人というのは、決断力には必要な要素だと思います。しかし、もしその新規事業を同じ人数、同じ仕事環境の中でやるとすると、実際力強く前に進むでしょうか。社長だけが熱くなっていて、他の幹部や従業員は「今でも忙しいのにどうやってやるの?」などと冷めているかもしれません。  

一般論としてですが、何かを決める時に必要なことは、「先に何かを止める(捨てる)ことを決めること」だと思います。つまり決断力とは、「捨てることができる力」だと思います。何かをやろうとしたら、「じゃー何をやめるのか、又は何をしないのか」を先に決めることが大切です。

また、新規事業の提案や実行は社長以外でもできますが、何かをしないことを決めることができるのは、通常、中小企業においては社長だけです。

決断力のある社長は不況に強い

冒頭で日本の不況は構造的なもので長く続くのではないかと、悲観的予測を書きました。異論はあるかもしれませんが、高度成長期やバブル期のような右肩上がりを期待している人はいないでしょう。  

今後はますます先が読みにくく、常に変化を求められる時代になるのは間違いないと思います。変化の激しい時代には、今まで以上に感度良く環境対応していくことが求められます。そこで最も必要だと思われるのは、社長の決断力です。単に何かを決めるだけではなく、その前に不要なものを勇気を持って捨て去ることが、真に求められる社長の決断力ではないでしょうか。

2010.3.30執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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