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カムフォートゾーンがどこにあるかが重要

カムフォートゾーンとは?

毎年、わずかの赤字と黒字を繰り返している会社があります。あるとき、ヒット商品が産まれて大きな黒字となりました。黒字決算において雑談していると、経営者が極端に謙虚な姿勢になっていました。そして、「いやー、来年はわからんよ、来年は」と繰り返しおっしゃっていました。天狗にならずに経営をやっていくということは、とても重要なことですが、ヒット商品をきっかけに健全に会社を拡充していくことを同時に検討されてもいいのではないかと感じました。結果、翌年の決算では、以前と同様のチョイ黒字となりました。  

この経営者にとっての、いわゆる「カムフォートゾーン=自分らしいと(自分が一方的に)考えている環境や状況」は、「チョイ黒字又は赤字」だったのです。そして、長年の従業員や経営陣の努力の結果、ヒット商品が産まれても、そのカムフォートゾーンを成長・進化させることができなかったのです。  
結婚式のスピーチなど通常でない状況では、大抵の人は本来の能力を発揮できません。逆に、自分が落ち着いていられる環境や状況では、突然アイデアが天から降ってくるということもあります。つまり、カムフォートゾーンで仕事をするというのはとても重要なことですし、現状の各人におけるカムフォートゾーンを大切にするというのも大事なことだと思います。しかし、現状に甘んじて(悪い言い方をすれば)ぬるま湯につかったままでは、成長がありません。

カムフォートゾーンを成長・進化させる

健全に伸びていく経営者に共通しているのは、自分のカムフォートゾーンを状況に応じて成長・進化させていっていることです。例えば、創業時はまず自分の飯が食えるかどうかですので、自分の年収360万円をとれるようにすると決めます。そして、それがまず問題無いと思われる状況になれば、今度は、会社の年商5,000万円、会社の利益500万円、自分の年収800万円などと決めていきます。

更には、自分の仕事である役割も、状況に応じて変えていく必要があります。会社規模が大きくなれば社内管理の仕事や対外的な仕事も増えてくるでしょうから、現場に出ずっぱりになっているのであれば時間配分には要注意です(中小企業においては経営者が現場に出ることはどんなに会社が大きくなっても重要ですので、付け加えておきます)。

経営をするのが経営者であるという新しいカムフォートゾーンが会社規模に応じて必要となってきます。  

「人間は自分の心に自分が縛られている(仲野良俊)」という言葉があります。経営者自身が会社や経営者自身の上限を決めてしまっていることがあるのです。今の時代、拡大することを目標にすることはあまり好ましいとは思いませんが、健全に成長していくことは、会社を安定させるためにも重要です。

昨今の長引く不況もあって、赤字がカムフォートゾーンになってしまっている経営者は、儲かっている経営者に会いに行くなどして、自身のカムフォートゾーンを早急に変えるようにしましょう。

2010.10.5執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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